SOLEIL ARTラボからの発信当院の生殖補助医療ラボから、
最新の情報を発信していきます

SOLEIL ARTラボ 培養室長のお話

皆様、こんにちは。培養室長の山田健市です。
今回は簡単に自己紹介をいたします。
これまで、大学・大学院で体外受精を研究し、2008年より大学病院やクリニックで胚培養士として約15年間キャリアを積んできました。
生殖医療のLab(培養)分野というのは、元々は基礎(実験動物や家畜)分野から発展し、臨床(ヒト)応用され今日に至っています。
胚培養士は技術・知識の向上はもちろんのこと、常に患者様のことを想う気持ちも大切であると私は考えています。
Evidence-Based Medicine(科学的根拠に基づいた医療)と患者様お一人おひとりのNarrative-Based Medicine(物語りと対話に基づいた医療)を融合し、治療に貢献できるよう、スタッフ一同これからも努めて参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

出身地:
大阪府豊中市(1983年生まれ)

略歴:
2006年 北里大学獣医畜産学部卒業
2008年 北里大学大学院獣医畜産学研究科修了(修士)
2008年 弘前大学医学部附属病院産科婦人科(技能補佐員)
2009年 生殖補助医療胚培養士取得
2011年 医療法人翔仁会吉田レディースクリニック(現:仙台ARTクリニック)
2014年 同上(副主任)
2014年~現在 北里大学獣医学部非常勤講師
2018年 東北大学大学院農学研究科博士後期課程修了(博士)
2021年 生殖補助医療管理胚培養士取得
2022年 医療法人珀晴会仙台ソレイユ母子クリニック

資格:
生殖補助医療管理胚培養士(日本卵子学会・日本生殖医学会認定)
家畜人工授精師(ウシ・ブタ)
学芸員(養成課程修了)

所属学会等:
日本卵子学会(代議員)、日本生殖医学会、日本臨床エンブリオロジスト学会(代議員)、日本受精着床学会、日本IVF学会、日本生殖免疫学会、日本アンドロロジー学会、日本繁殖生物学会、動物生殖工学研究会、日本生殖医療システム研究会など

2024年3月現在

 

SOLEIL ART ラボの培養室

皆様こんにちは。
SOLEIL ART ラボの胚培養士です。
“培養室”という言葉は耳にしたことがあるかもしれませんが、実際に中を見る機会はほとんどないと思います。
培養室の中ってどうなっているの?どんな業務を行っているの?
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、SOLEIL ART ラボの培養室、一日の業務をご紹介いたします。

こちら▶をご覧下さい。

 

 

皆様からお預かりしている大切な胚は、毎日成長し続けています。
SOLEIL ART ラボの胚培養士は、皆様に安心して治療を受けて頂けるよう、日々の業務を一つ一つ丁寧に、確実に行っております。
SOLEIL ART ラボの一日を知っていただくことで、少しでも胚培養士を身近に感じて頂ければと思います。
次回は、生殖補助医療管理胚培養士の資格を持つ、SOLEIL ART ラボ 山田培養室長からのお話を掲載予定です。ぜひ、ご覧下さい。

SOLEIL ARTラボの胚培養士から

皆様こんにちは。

仙台ソレイユ母子クリニックの胚培養士です。

これから、当院の培養室、胚培養士が行う専門的技術、最新の知見の紹介など様々な情報を発信していきたいと思います。宜しくお願いします。

今回は当院の胚培養士についてご紹介いたします。

当院には7名の胚培養士がおります。

大学や大学院で生物学・発生学等の研究経験を重ね卒業した方、国家資格である臨床検査技師が胚培養士として日々業務に励んでいます。

胚培養士になるための必須の資格は現時点ではありません。しかし、生殖補助医療において生命誕生に深く携わる胚培養士は、多くの知識や専門的技術、経験、高い倫理観が必要となります。

当院すべての胚培養士が、日本卵子学会認定の生殖補助医療胚培養士の資格を取得しています。そして、その半数以上が15年以上生殖補助医療に携わっているベテランで高度な知識と高い技術を持ち合わせております。

さらに、培養室長は全国に数十名しかいない生殖補助医療管理胚培養士日本卵子学会および日本生殖医学会が認定する生殖補助医療胚培養士の上級資格。培養室の設計、維持及び管理、胚培養士の指導並びに臨床医師への適切な助言などをおこなう)の資格を取得しております。経験豊富な培養士が多くいることで、患者様のニーズに合わせた技術や知識を提供することが可能です。

当院では、細胞採取の高い技術が必要な着床診断(PGT-A/SR)や厚生労働省の認可が必要なPRP(多血小板血漿)療法も行っております。

また、質の高い生殖補助医療を提供するためには、知識の向上や培養士同士のコミュニケーションも大切だと考えています。培養データを分析・考察し積極的に学会発表を行ったり、学会参加で得た最新の知見を共有したり、海外の論文を紹介する抄読会を実施したりと日々研鑽しています。

毎日の業務の中、何か疑問点があればすぐ確認・解決し、皆で課題をディスカッションすることができる、胚培養士として日々成長できる環境が整っている培養室です。

患者様には安心して精子、卵子、受精卵を預けて頂ければと思います。

次回ソレイユの培養室(ソレイユラボ)についてご紹介します。ぜひご覧ください。