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卵子学会学術集会に参加いたしました

皆様こんにちは。

SOLEIL ARTラボの胚培養士です。

先日、広島で開催された日本卵子学会学術集会に参加してまいりましたので、そのご報告をいたします。今回の学会の講演で、非常に興味深い講演がありましたので、ご紹介させていただきます。

概日リズム(サーカディアンリズム)と生殖機能に関しての講演だったのですが、概日リズムというとなんだか難しく聞こえますが、「体内時計」というと何となくイメージしやすいかと思います。生き物が元々持っている体のリズムのことで、体温、血圧、睡眠、ホルモン分泌などの調節に影響しているため、妊娠とも深く関連しています。

しかし、現代社会では、朝食を食べない、夜に強い光を浴びる、不規則な生活を送るなどにより、このリズムが乱れがちになってしまっています。

今回の講演をまとめると、朝食を決まった時間に食べることで、この乱れた概日リズムをリセットすることができるため、毎日朝食を食べる人は流産率が低くなり、出生率が上がることが明らかになったということでした。

規則正しい生活を送ることが不妊治療においても望ましいというのは何となくは理解できると思うのですが、実際に流産を減らし、出生率を高めることにつながるということがより具体的に理解でき、私自身にとっても勉強になりました。

また、余談として、妊娠前は不規則な生活をしている人も、妊娠を機に規則正しい生活を送るようになる人がほとんどであるという話もありました。

何かと忙しい現代社会で規則正しい生活を送るというのもなかなか難しいかとは思いますが、妊娠後からではなく、妊活中から規則正しい生活を心がけ、妊娠しやすい体を目指していってはいかがでしょうか。

ソレイユでは栄養相談を含めたプレコンセプションケアにも力を入れています。妊娠に向けた体づくりをサポートさせていただきます。

ご興味のある方はスタッフまでご相談下さい。