厚生労働省は、保険診療と自費診療の「混合診療」を原則として禁止しています。
高度生殖補助医療(体外受精)を受けられるにあたり、以下の点にご留意いただきたくお知らせいたします。
・HIV抗原・抗体検査に関して
これまで「HIV抗原・抗体」を含む感染症検査は、精子や卵子の操作および胚を取り扱う上で重要な検査項目として考えられていましたが、この度の保険診療改正で、一部保険適用外(自費)の項目となっています。
つきましては、奥様の「HIV抗原・抗体」検査およびご主人様の「HIV抗原・抗体」「感染症」検査を自費で実施し、その後、保険を利用した体外受精の治療をスムーズに開始できるよう、以下のルールを厳守していただきますよう、ご協力をお願い申し上げます。
[感染症検査の採血について(要予約)]
–当院での採血
近日中にご夫婦でご一緒(同日)または別々(別日)で来院してください。奥様は「HIV抗原・抗体」採血のみを行います。ご主人様は「HIV抗原・抗体」を含む感染症採血を実施いたします。
–他院での採血
かかりつけ医等で「HIV抗原・抗体」採血が可能な方は、他院で検査を実施し結果をご持参いただくことも可能です。その際は、「医師による治療計画を立てる診察」でご来院の際に、結果をご持参ください。
[医師による治療計画を立てる診察について(要予約)]
ご夫婦お二人ともが「HIV抗原・抗体」採血を実施されましたら、奥様の月経開始日から24日目までの間(前周期)で、ご夫婦一緒にご受診できる日を決めてご来院ください。
お二人でのご来院が叶わなくなった場合や、ご予約の日程が決められた期間を外れている場合には診察がキャンセルとなります。
※ご予約項目、方法や日程についてはクリニックでお渡しするご案内を参照してください。
・採卵時の静脈麻酔について
当院では、保険診療で体外受精を行う場合、採卵に時間を要することが想定される患者様(穿刺する卵胞数が多い、卵巣が穿刺困難な位置にある等)に対してのみ、静脈麻酔を行います。保険診療で採卵を行う際には、希望による麻酔はお受けできなくなります。